5月17日、国際資本市場協会(ICMA)とルクセンブルク証券取引所(LuxSE)は、ICMAのサステナブルボンドデータ専用の新しいデータベースを立ち上げることを発表した。
ICMAが設立し、LuxSEのサステナブル金融の主要プラットフォームであるLuxembourg Green Exchange(LGX)が構築・提供する本データベースは、ICMA会員や幅広い金融コミュニティに、サステナブル債券市場に関する重要な洞察を提供する。ICMAの原則に沿った2,100以上の発行体の債券と8,700以上の上場グリーン、ソーシャル、サステナビリティ、サステナビリティリンク(GSSS)債券を含む包括的なデータベースで、ICMAのウェブサイトから誰でも利用することが可能である。
ICMAは、「原則」を通じて、サステナブルボンド発行のためのグローバルな市場基準を提供している。同社は、LuxSEとパートナーシップを結び、すべてのステークホルダーに対して、整合性のあるサステナブルボンド発行体と関連する分析のデータベースを提供する。市場の成長の可能性は非常に大きく、すべての実務者は、進化する市場の活動や特徴を効果的に追跡するために、信頼できる包括的なデータを必要としている。
世界の債券市場のすべての参加者にとって、仕組債データを利用できることは非常に重要であり、その重要性はますます高まっている。ICMAの新しいサステナブルボンドデータベースは、2019年以降のGSSS債発行の推移を、債券カテゴリーごとに地域、発行体セクター、通貨、満期までの期間ごとの内訳とともに詳述し、さらに発行前の債券文書に反映されている国連の持続可能な開発目標に対する異なるカテゴリーのGSSS債の意図する貢献度の概要も示している。
本データベースは、貴重な市場インサイトを提供することで、市場関係者がサステナブルボンド市場に関する知識を深め、市場動向をフォローし、サステナブルな機会を特定し、ESG要素を意思決定に反映させることを支援することを目指している。
ICMAの新しいユーザーフレンドリーなデータベースは、信頼性が高く有意義なサステナブルボンド発行体データへのアクセスを容易にし、サステナブル債市場の透明性を高める。本データベースに含まれるデータは、LuxSEが独自に開発したLGX DataHubによって提供され、11,000以上の上場GSSS債に関する最大150の構造化され粒度の細かいサステナビリティデータポイントを提供している。
ICMAは、2014年に「グリーンボンド原則」を発表して以来、サステナブル金融アジェンダの推進を視野に入れた業界の取り組みを主導してきた。サステナブルボンド・データベースは、サステナブルファイナンスの分野におけるICMAの最新の取り組みである。
【参照ページ】
(原文)ICMA launches new sustainable bond database powered by the LGX DataHub
(日本語参考訳)ICMA、LGX DataHubを活用した新しいサステナブルボンドデータベースを提供開始