5月4日、UPM Specialty Papersは、産業用紙袋の専門メーカーであるFiorini Packagingとの提携により、20kgまでのペットフード用途に適した持続可能な繊維ベースの袋を共同開発した。すでにFioriniから注文を受け付けており、本サックのサンプルはInterpack 2023のUPM Specialty Papersブースで展示される予定である。
ペットフードは油脂分が多いため、包装が難しい場合がある。ペットフードの包装に一般的に使用される標準的な紙では、必要なレベルの耐油性と耐湿性を提供することができない。また、20kgのペットフードの袋には強度が必要で、補強の必要性や外部の気象条件に耐えられる可能性がある。これまでは、プラスチックラミネート紙で強度とバリア性を確保するのが一般的であった。
UPM Asendo™ Proは、リサイクル可能なコーティングされた両面バリア紙で、中程度の耐湿性と鉱物油バリアに加え、優れた耐グリース性を提供する。PFASフリーで、食品に直接触れても安全であることが証明されており、乾燥食品・油脂食品・ベーカリー商品から冷凍食品パッケージまで、幅広いエンドユースに使用されている。
自社の研究開発ラボで開発されたFiorini Moistshield®は、プラスチックラミネートを必要とせずに撥水性を発揮するハイテクソリューションである。Moistshield®テクノロジーは、高い表面張力により、水が紙に保持されるのではなく、滑り落ちるようになっている。このため、プラスチックフィルム付きの標準的な紙袋に比べてバリア効果が高く、中の製品の賞味期限が延びるという2つのメリットがある。またリサイクル可能であるため、従来のソリューションに代わる持続可能なソリューションとなる。
UPM Specialty Papersとのパートナーシップにより、この品質とUPM Asendo™ Proが提供する高い耐油性を組み合わせる機会が生まれた。
その結果、プラスチックラミネートと同等の強度と耐湿性、耐油性を持ちながら、既存の繊維リサイクルの流れでリサイクルできる、繊維ベースの動物用栄養袋が完成した。
【参照ページ】
(原文)UPM Specialty Papers and Fiorini co-create a new highly moisture and grease resistant, fibre-based pet food sack
(日本語訳)UPM Specialty PapersとFiorini、耐湿性・耐油性に優れた繊維素材のペットフード用サックを共同開発