エネルギー大手シェルとBYD、パートナーシップ締結。EV充電に注力

3月24日、エネルギー大手シェルはEVトップクラスの中国BYDとの間で、EV分野における戦略的パートナーシップを締結した。BYDのバッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)推進が目的である。中国と欧州市場に続き、世界規模での関係拡大を図る。

シェルとBYDは、欧州モビリティ・サービス・プロバイダー(MSP)パートナーシップを締結。BYDのBEVおよびPHEV顧客に対し、シェルローミングネットワークを介して275,000か所の充電ポイントへのメンバーシップ・アクセスを提供する。また、ヨーロッパのBYDの顧客向けにフリート・ソリューションとデポ充電サービスも共同で開発する。

さらに両社はV2G(Vehicle-to-Grid)充電などを始めとした、家庭用エネルギーソリューションを世界中さまざまな地域で提供。

欧州での社用車のカーボンニュートラル化を目的とした「Accelerate to Zero(A2Z)」プログラムでも連携し、顧客にプログラムへの参加を呼びかけ、ヨーロッパでの二酸化炭素排出量削減およびネット・ゼロを目指す。

中国ではEV充電ネットワーク開発を目的とした、合弁会社を設立予定。深センで10,000以上の充電ポイントを設置予定であり、その後、中国全域に拡大する計画。

【参照ページ】
(原文)SHELL AND BYD PARTNER ON EV CHARGING ACROSS CHINA AND EUROPE
BYD DISCONTINUES GAS-ONLY AUTO LINE TO FOCUS ON PHEV AND PURE ELECTRIC TECH
(日本語訳)中国とヨーロッパでのEV充電に関して、シェルとBYD、パートナーシップ締結
BYD、PHEVや純電気技術に注力。ガスのみの自動車ラインを廃止。

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る