UNECE、循環型経済に関する政策対話のためのプラットフォームを立ち上げ

4月6日、UNECEは新しいプラットフォーム、CIRCULAR STEPの立ち上げを発表した。今日まで、UNECE地域のニーズに合わせた政策対話のための地域プラットフォームは存在せず、循環型経済への移行において先進国と新興国をまとめ、責任ある消費と生産に関するSDG12達成の支援ができていなかった。

本プラットフォームを活用することでUNECEは、経験交流の促進、ベストプラクティスの共有をし、循環型経済移行におけるステークホルダーを巻き込んでいく予定である。本プラットフォームは、全56加盟国の政府、民間企業、学術・研究機関、市民社会、その他の関係者を結びつけるものである。

CIRCULAR STEP (Stakeholder Engagement Platformの頭文字)は、持続可能な開発に関する地域フォーラムの中で2022年4月6日に開催された政策対話「循環型経済と天然資源の持続的利用のための制度的取り決め」において発足した。

CIRCULAR STEPは、UNECE地域における循環型経済に関する具体的な進展を妨げている以下の3つの全体的な課題に取り組むことを目的としている。

①循環型経済政策全体の議論において、移行経済における制度的取り決めに関する情報が欠如していること
②効果的な循環型経済政策を立案・実施するための移行経済圏の能力不足であること
③移行経済圏における循環型経済への移行に向けた投資と資金調達の著しいギャップが存在すること

CIRCULAR STEPは、UNECEが取り組む幅広い経済問題に優先的に焦点を当て、移行経済がこれらやその他の課題に対応することを支援する。

【参照ページ】
(原文)UNECE launches platform for policy dialogue on circular economy
(日本語訳)UNECEがサーキュラーエコノミーに関する政策対話のためのプラットフォームを立ち上げる

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る