クリーンテックスタートアップClearflame、大型エンジンの脱炭素化ソリューションで約40億円を調達

クリーンテック新興企業Clearflameが大型エンジンの脱炭素化ソリューションで約40億円を調達

3月9日、クリーンテックスタートアップのClearFlame Engine Technologiesは、3000万ドル(約40億円)を調達したことを発表した。この資金は、同社が再生可能燃料でヘビーデューティーエンジンを駆動するソリューションを市場に投入するためのものだ。

2016年に設立されたシカゴを拠点とするClearFlameの特許技術は、大型ディーゼルエンジンをよりクリーンな燃焼の再生可能液体燃料で稼働させることを可能にする。当初はトラック輸送をターゲットとしているが、同社は鉱業、農業、発電分野でのパートナーシップやソリューションの応用も模索している。

ClearFlameは、北米の大手自動車会社数社と共同で、5台のトラックを試験的に導入していると述べている。同社の技術は、既存の製造、給油、メンテナンス、修理のエコシステムに統合しながら、ディーゼルエンジンと同じパワー、耐久性、性能を持つ長距離トラック輸送などの市場に提供できるとしている。

シリーズBの資金調達ラウンドは、エネルギーおよびコモディティ企業のMercuria Energy Groupが主導し、2021年にClearFlameの1700万ドル(約22億円)のシリーズA資金調達を主導した既存投資家のBreakthrough Energy Venturesも参加している。今回のラウンドでは、リオ・ティント、モビリティ・エネルギー企業であるコペックの戦略的ベンチャー部門であるWIND Venturesが追加投資した。

【参照ページ】
(原文)ClearFlame Engine Technologies Raises $30 Million in Series B Funding
(日本語参考訳)ClearFlame Engine TechnologiesがシリーズBの資金調達で3000万ドル(約30億円)を調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る