1月20日、Nesteは、2022年7月のEUイノベーションファンドによる先行助成決定に続き、CINEA(欧州委員会の気候・インフラ・環境執行機関)および欧州委員会との間で、Nesteのケミカルリサイクルプロジェクト「PULSE」に対して1億3,500万ユーロ(約191億円)を助成する手続きを完了したと発表した。
本プロジェクトでは、液化廃プラスチックの前処理とアップグレードを行うNeste独自の技術を、フィンランドのポルボーにある同社の製油所オペレーションに徐々に導入する。年間40万トンの廃プラスチックの前処理とアップグレードを目標としており、2030年以降に年間100万トン以上の廃プラスチックを処理するというNesteの目標に貢献する。
また、本プロジェクトはケミカルリサイクルの規模を拡大し、未処理の液状廃プラスチックと石油化学産業の原料要求との品質ギャップを埋めることができるため、廃プラスチックのケミカルリサイクルの商業化において重要な役割を担っている。加えて、欧州グリーン・ディールが目指す欧州の炭素集約型産業の変革に貢献する。
【参照ページ】
Neste and CINEA sign the EU Innovation Fund’s grant agreement for chemical recycling project PULSE