NesteとCINEA、ケミカルリサイクルプロジェクト「PULSE」に対する助成金交付契約を調印

NesteとCINEA、ケミカルリサイクルプロジェクト「PULSE」に対するEUイノベーションファンドの助成金交付契約に調印

1月20日、Nesteは、2022年7月のEUイノベーションファンドによる先行助成決定に続き、CINEA(欧州委員会の気候・インフラ・環境執行機関)および欧州委員会との間で、Nesteのケミカルリサイクルプロジェクト「PULSE」に対して1億3,500万ユーロ(約191億円)を助成する手続きを完了したと発表した。

本プロジェクトでは、液化廃プラスチックの前処理とアップグレードを行うNeste独自の技術を、フィンランドのポルボーにある同社の製油所オペレーションに徐々に導入する。年間40万トンの廃プラスチックの前処理とアップグレードを目標としており、2030年以降に年間100万トン以上の廃プラスチックを処理するというNesteの目標に貢献する。

また、本プロジェクトはケミカルリサイクルの規模を拡大し、未処理の液状廃プラスチックと石油化学産業の原料要求との品質ギャップを埋めることができるため、廃プラスチックのケミカルリサイクルの商業化において重要な役割を担っている。加えて、欧州グリーン・ディールが目指す欧州の炭素集約型産業の変革に貢献する。

【参照ページ】
Neste and CINEA sign the EU Innovation Fund’s grant agreement for chemical recycling project PULSE

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る