UNEP FI、プラスチック汚染をなくすための国際的な合意形成を支援するイニシアティブを発表
1月17日、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)はプラスチック汚染問題撲滅での各国政府の合意形成支援と世界の金融セクターの役割を実践するための新たなイニシアティブである「Finance Leadership Group on Plastics」の発足を発表した。
政府間交渉委員会(ING)が発足を主導した本イニシアティブは、銀行・保険会社・投資家にとって望ましい結果について、INCに意見や提案を提供する予定であることを発表した。また、意識啓発、能力開発、目標設定の支援を通じて、金融セクターがプラスチック汚染に対して行動するための準備態勢を構築する。
毎分ゴミ収集車1台分のプラスチックが海に捨てられ、2040年までにその生産量が倍増すると予想されているプラスチック汚染は、地球環境と社会にとって深刻な脅威となっている。気候変動、生物多様性の損失、汚染、公衆衛生と密接に関連し、プラスチック汚染を終わらせるために重要な役割を担う金融業界にとって、高いリスクと同時に機会も提供している。
UNEP FIが招集し、Minderoo Foundationが後援するこのグループは、すでにAllianz、ING、ProCredit Group、Woori Financial Groupなどの金融機関で構成されており、今後、責任投資原則(PRI)に協力する銀行や保険会社約10社に拡大し、この課題に関して中期的に金融機関の幅広いコミュニティを結集させることを目指している。
また、世界経済フォーラム(WEF)のグローバル・プラスチック・アクション・パートナーシップから戦略的支援を受け、エレン・マッカーサー財団や世界自然保護基金(WWF)が主導する世界プラスチック条約のためのビジネス連合などのイニシアティブと連携して、一貫性を確保する予定である。
金融機関は、プラスチック汚染をなくすために必要なシステム変革に資金を提供し、プラスチック条約に貢献する重要な役割を担っている。
【参照ページ】
(原文)New finance leadership group supporting development of international agreement to end plastic pollution
(日本語参考訳)UNEP FI、プラスチック汚染をなくすための国際的な合意形成を支援するイニシアティブを発表