Google、ロンドンやパリなどの都市と提携し、24時間365日のカーボンフリーエネルギーを追求
10月20日、約100の大都市の市長からなる気候変動に焦点を当てたネットワークであるC40とGoogleは、24時間365日クリーンなエネルギーだけで都市を運営できるようにすることを目的とした新しい「都市のためのカーボンフリーエネルギープログラム」を開始することを発表した。
都市は、世界のエネルギー消費の65%以上とCO2排出量の70%以上を占めており、気候変動対策において重要な位置を占めている。本プログラムは、都市が24時間365日カーボンフリーエネルギー(24/7 CFE)を実現するための戦略、実践、ツールの開発・導入を支援し、エネルギー転換をリードしようとする都市を支援することを目的としている。
本プログラムは、ロンドン、コペンハーゲン、パリなどの最初のパイロット都市で開始され、それぞれが都市の電力消費の脱炭素化に関する異なる課題に焦点を当てる。 パイロットプログラムの重点分野には、自治体の運営に必要なクリーンエネルギーの時間帯別調達、太陽光や風力資源が最も豊富な時間帯へのエネルギー使用のシフト、ミニグリッドやバッテリーストレージによる地域のクリーンエネルギーの拡大などが含まれる。また、パイロット版では、クリーンエネルギーへのアクセスを拡大し、住民がクリーンエネルギーへの移行による経済、雇用、健康の恩恵を確実に享受できるよう、政策や市場の改革を検討する。
Googleの親会社であるアルファベットは、2020年に24時間365日のCFE野心を発表し、2030年までに事業全体をカーボンフリーエネルギーで運営することを目指すほか、500都市の二酸化炭素排出量削減を支援するなどの目標を掲げ、2030年までに年間10億トンの二酸化炭素排出量削減を目標として掲げている。
本提携では、Googleはパートナー都市に対し、データや重要な政策・市場改革など、自社の24/7 CFEの取り組みに基づく専門知識を提供するほか、90万ドル(約1.3兆円)の資金を提供する予定である。
【参照ページ】
(原文)C40 and Google launch 24/7 Carbon-Free Energy for Cities programme
(日本語訳)C40とGoogle、「24/7 カーボンフリー エネルギー フォー シティ」プログラムを開始