バイデン政権、気候変動の影響を把握する気候ポータルを立ち上げ

9月8日、バイデン政権は、異常気象や気候変動リスクを表示したマップを提供するポータルサイト「Climate Mapping for Resilience and Adaptation(CMRA)」を公開した。本サイトは、連邦政府の複数の情報源を集約し、気候の脅威に関する詳細な地域別データを提供する。また、気候変動対策として、補助金等の支援策情報も集約している。

「Climate Mapping for Resilience and Adaptation(CMRA)」は、コミュニティ、連邦政府機関、その他のレベルの政府機関が、気候リスクのリアルタイムの影響を把握し、回復力計画を強化するのに役立つ初のハブとなる。本ポータルは以下のような機能を備えている。

リアルタイム・モニタリング・ダッシュボード
猛暑警報・干ばつ状態・内陸および沿岸の洪水警報が出ている地域や、活発な山火事の場所、それらがもたらす大気質の悪い地域を示すマップがまとめられている。

地域の気候変動への影響の評価
暑さ、干ばつ、洪水に関するハザードレポートを国勢調査地区レベルで提供し、米国国家気候評価で使用された気候モデルに基づいて、低排出量および高排出量のシナリオにおける将来の影響予測を行っている。

資金調達の機会やその他の連邦政府のリソース
回復力を高めるために利用できる連邦政府のデータ、プログラム、資金提供の機会を一元化している。CMRA評価ツールは、州・地方・部族・準州の政府が連邦資金にアクセスする提案書を作成するのにも役立つ。

【参照ページ】
(原文)FACT SHEET: Biden-⁠Harris Administration Launches New Climate Portal to Help Communities Navigate Climate Change Impacts
(日本語訳)ファクト シート: バイデンハリス政権が新しい気候ポータルを立ち上げ、地域社会が気候変動の 影響を乗り切るのを支援

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る