米オキシデンタルとアブダビ国営石油、CO₂直接回収施設の共同開発を協議

5月16日、米国テキサス州ヒューストンにて、オキシデンタルとその子会社1PointFiveは、アブダビ国営石油(ADNOC)の投資会社XRGと、南テキサスにおけるDAC(直接空気回収)ハブの共同開発に向けた検討契約を締結した。XRGは年間50万トンの二酸化炭素(CO₂)を回収可能なDAC施設の開発に、最大5億ドルを投資する可能性がある。

本契約は、オキシデンタルが西テキサスで進める初のDAC施設「STRATOS」の進展や、米エネルギー省(DOE)から最大6億5,000万ドルの支援を受ける南テキサスDACハブの開発支援の一環であり、同技術の信頼性向上と商業化を後押しする。

南テキサスDACハブは、テキサス州クレバーグ郡のキング牧場に位置し、米湾岸のエネルギーインフラに近接。約165平方マイルの敷地に最大30億トンのCO₂を地層貯留できる潜在力を持つ。

オキシデンタルとADNOCは、炭素回収・利用・貯留(CCUS)に関して、2023年に覚書を締結し協議を継続中。今回の枠組み協定は、トランプ大統領によるアラブ首長国連邦公式訪問の際に締結された。

(原文)Occidental and ADNOC’s XRG Agree to Evaluate Joint Venture to Develop South Texas Direct Air Capture Hub
(日本語参考訳)オキシデンタルとADNOC傘下のXRG、南テキサス直接空気回収ハブ開発の合弁事業評価に合意

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. GXの全貌と実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    2025-7-16

    GX/GX-ETSと実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    ※本記事は、2025年3月に発行した記事に最新のGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(…
  2. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る