フィデリティ、パリ協定の社債ETF2銘柄を新規設定

10月23日、運用会社のフィデリティ・インターナショナルは、気候変動に焦点を当てた債券ETF、「フィデリティ・サステナブル・ユーロ社債パリ・アラインド・マルチファクターUCITS ETF(FUIG)」と「フィデリティ・サステナブル・米ドル社債パリ・アラインド・マルチファクターUCITS ETF(FEIS)」を新たに設定し、サステナブル社債ファンドのラインナップを拡充すると発表した。

EU規則でパリ協定ベンチマーク(PAB)とされる指数は、パリ協定の長期的な気候変動目標に合致するような資産選択基準を満たさなければならない。基準には、温室効果ガス(GHG)排出原単位が市場インデックスと比較して最低50%削減され、年間GHG排出原単位が最低7%削減されることなどが含まれる。

新ファンドは、EUの持続可能な金融情報開示規制(SFDR)の第9条に分類され、サステナブル投資を目的としていることを示す。

新しいユーロ・インデックスと米ドル・インデックスはそれぞれ、「ソラクティブ・ユーロ・コーポレートIG PABインデックス」と「ソラクティブ・米ドル・コーポレートIG PABインデックス」をベンチマークとする。これらの指数は、それぞれソラクティブ・ユーロ・コーポレートIG PAB指数およびソラクティブ・USD・コーポレートIG PAB指数と比較して、信用および金利の特性が類似していることを実証しながら、ISSのESG気候分析に基づき、2050年までの1.5℃シナリオに沿った投資適格社債のポートフォリオへのエクスポージャーを提供する。

本ETFはまた、生産、探査、流通、サービスなど化石燃料関連の活動から収益の10%以上を得ている企業、化石燃料を利用した発電から収益の50%以上を得ている企業、またはタバコ生産、論争の的となる兵器、国連グローバル・コンパクト違反に関与している企業を除外している。

両ファンドは現在、ロンドン証券取引所、ドイツ取引所、ユーロネクスト・ミラノに上場している。

【参照ページ】
Sustainable Fixed Income ETFs

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. コーポレートガバナンスの重要性と課題:国内での透明な開示対応

    2024-10-16

    コーポレートガバナンスの重要性と課題:国内での透明な開示対応

    コーポレートガバナンスとは、企業が持続可能な成長を遂げるための管理体制や仕組みを指す。透明で公正な…
  2. お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    2024-10-15

    お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    ESG Journalでは、実務に役立つ資料やツールを無料で公開しています。今回は、大好評の「開示…
  3. 環境省

    2024-10-15

    環境省、「プラスチック資源循環におけるマスバランス方式の基本的考え方」を発表

    9月26日、環境省は「プラスチック資源循環におけるマスバランス方式の活用に関する基本的な考え方」を…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る