香港証券取引所(HKEX)は、投資家向けに香港の上場企業のESG指標を公開するとともに、企業のネット・ゼロ・エミッションへの取り組みを支援するためのガイドを発行するなど、サステナビリティを重視した一連の取り組みを発表した。
HKEXは、Sustainable and Green Exchange(STAGE)プラットフォーム上に株式セクションを開設し、Hang Seng Indexes、MSCI、S&P Globalなどの主要なESG格付けプロバイダーによるESG評価指標を提供する。HKEXは2020年12月にSTAGEを立ち上げ、投資家に持続可能な投資商品に関するより多くの情報と透明性の向上を提供し、持続可能なプロジェクトのための資金調達を目指す発行者にベンチマーク用のデータを提供することを目指している。STAGEは当初、大手企業の発行体が発行するサステナビリティ債、グリーン債、トランジション債に焦点を当てていたが、今後は複数のアセットクラスにプラットフォームを広げていく予定だ。
「ネット・ゼロ・ガイド」は、企業が脱炭素化への道筋をつけるために必要なステップをまとめたもので、炭素排出量のベースラインを計算・確立するためのリソースの特定、短期および長期の炭素排出量削減目標の設定、排出量削減の可能性の評価、緩和戦略の理解、業界のリーダーが実施しているネット・ゼロ戦略の評価などが含まれている。
【参照ページ】
(原文)HKEX PUBLISHES NET-ZERO GUIDE & ANNOUNCES NEW ESG DATA DISPLAY
(日本語訳)香港証券取引所、上場企業向けにESG評価指標を提供、ビジネス向けのネット・ゼロ・ガイドを発行