Walmart、サプライチェーン排出量10億トン削減目標を2030年目標より6年前倒しで達成

ウォルマート、サプライチェーン排出量10億トン削減目標を2030年目標より6年前倒しで達成

2月21日、小売大手のWalmartは、製品サプライチェーン全体で温室効果ガス排出量を10億トン削減するという目標を達成し、2030年の目標より6年前倒しでマイルストーン達成を達成したと発表した。

本目標は当初、Walmartが2017年に立ち上げた「Project Gigaton」(2030年までにWalmartのグローバル・バリュー・チェーンから排出される温室効果ガス1ギガトンを削減または回避するため、サプライヤーだけでなく、NGOやその他のステークホルダーを気候変動対策に参加させる取り組み)の開始時に設定された。Walmartの報告によると、現在までに5,900社以上のサプライヤーが本イニシアティブに署名している。

Project Gigatonの下、Walmartはサプライヤーに対し、エネルギー使用、自然、廃棄物、包装、輸送、製品使用と設計を含む6つの主要分野において、排出削減目標を設定し、排出削減のための行動をとるよう求めた。同イニシアティブは、排出削減の準備と能力について様々なレベルのサプライヤーに対応できるように設計されており、6つのカテゴリーのうち1つのカテゴリーで目標を設定する初期の段階のサプライヤーから、複数のカテゴリーに取り組むより先進的な企業まで協力した。

過去数年にわたりWalmartは、再生可能エネルギー購入に関するサプライヤーの教育や、電力購入契約(PPA)を通じた再生可能エネルギー導入の促進を目的とした、Schneider ElectricとのギガトンPPAの立ち上げや、HSBCおよびCDPとのサプライチェーン・ファイナンス・プログラムの設立など、サプライチェーンの排出削減目標を支援するための一連の取り組みやパートナーシップを発表してきた。

【参照ページ】
(参考記事)Walmart Hits Supply-Chain Emissions Goal—Six Years Early

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る