4月16日、ベゾス地球基金は、気候変動と自然喪失への対処を目的としたAIベースのソリューションを推進するため、最大1億ドル(約154億円)の助成を予定している「AI for Climate and Nature Grand Challenge」の開始を発表した。
ベゾス地球基金は、アマゾン創業者ジェフ・ベゾスが100億ドル(約1.5兆円)の慈善資金を拠出して2020年に設立された基金で、気候変動と闘い、自然を保護するための解決策を推進する科学者、活動家、NGOなどに資金を提供することを目的としている。同基金は現在までに230件以上の助成金を提供し、約20億ドル(約3,091億円)を割り当てており、2030年までに100億ドル(約1.5兆円)の誓約を完全に実行することを目指している。
同基金によると、このチャレンジには優先分野を対象とした一連のラウンドがあり、最初のラウンドでは、持続可能なタンパク質、生物多様性の保全、送電網の最適化などの主要分野における解決策に焦点が当てられ、3つの重点分野以外の強力なアイデアを対象とした「ワイルドカード」カテゴリーも含まれる。各ラウンドには2つの資金提供の機会があり、第1段階では、重点分野に取り組む有望なAIのアイデアに最大30件のシードグラントが授与され、受賞者は、第2段階では、メンターシップ、テクノロジーリーダーからの支援、コンピューティングインフラや関連データセットへのアクセスに加えて、コンセプトを実行可能なソリューションに成長させるために最大200万ドル(約3兆円)の助成金に応募する資格が与えられる。
同基金によると、チャレンジへの応募は2024年5月に開始され、第1段階の受賞者はベゾス地球基金-TEDのイベントで発表される。
【参照ページ】
(原文)Bezos Earth Fund Announces $100 Million for AI Solutions to Tackle Climate Change and Nature Loss
(日本語参考訳)ベゾス地球基金、気候変動と自然喪失に取り組むAIソリューションに1億ドルを拠出すると発表