5月25日、世界経済フォーラム(WEF)は、新たなイニシアティブ「メタバースの定義と構築(Defining and Building the Metaverse)」を発表した。本イニシアティブは、経済的に実現可能で、相互運用性が高く、安全で包括的なメタバースを構築するために、主要なステークホルダーを結集するものだ。調査によると、メタバースは2024年までに8,000億ドル(約100兆円)規模の市場に成長すると予想されている。
初期段階では、メタバースは研究、革新、投資、政策によってさまざまに発展する可能性がある。この新たなイニシアティブでは、60以上の主要なテクノロジーおよびその他の分野の企業が、専門家、学者、市民社会とともに招集され、メタバースのためのガバナンスと政策の枠組みの開発を加速させ、経済的・社会的価値創造の機会を強化することを目的としている。
本イニシアティブでは、2つの主要な分野に焦点を当てる。1つ目の重点分野は、メタバースのガバナンスで、メタバースの技術や環境をいかに安全、安心、相互運用、包括的な方法で開発できるかだ。2つ目は、価値創造に焦点を当て、メタバースが実現したときに企業、個人、社会が遭遇するインセンティブとリスクを特定する。また、バリューチェーンがどのように破壊され、産業が変革され、新たな資産が創出され、権利が保護されるかも概説する。
「メタバースの定義と構築」イニシアティブは、メタバースを倫理的かつ責任を持って構築するための不可欠なツールキットを業界に提供する。
【参照ページ】
(原文)New Initiative to Build An Equitable, Interoperable and Safe Metaverse
(日本語訳)公平で相互運用性の高い安全なメタバース構築のための新しいイニシアチブ