エネルギー大手National Grid、ニューヨーク気候週間でクリーン・エネルギー・ビジョンを発表

National Grid、クライメート・ウィーク・ニューヨークで北東部クリーン・エネルギー・ビジョンを発表

9月20日、エネルギー大手National Gridは、Climate Week NYC 2022の開幕にあたり、ニューヨーク州南東部に位置するロングアイランド全域にクリーンで化石燃料を使用しない大規模なエネルギーハブを開発し提供するモデルを紹介した。「ノースイースト・クリーンエネルギー・ビジョン」は、同地域と米国全体のイノベーションの道標として機能する。

本ビジョンで示されたロングアイランドのクリーンエネルギーハブには、4つの重要な構成要素が含まれており、これらが連携して機能する予定である。

  • 洋上風力発電と太陽光発電による、よりクリーンでカーボンフリーなエネルギーの開発
  • 再生可能エネルギーを利用して、発電所や家庭の暖房用燃料となるクリーンな水素を製造
  • 風力や太陽光エネルギーを貯蔵し、後で使用するための蓄電池をより多くオンライン化
  • 送電網を近代化・拡大し、よりクリーンでカーボンフリーなエネルギーを顧客や地域社会に供給


本ビジョンは、2050年までにガスと電気のシステムから化石燃料をなくすという、最近発表された同社の化石燃料フリー計画に基づくものだ。

National Gridは現在、ロングアイランドで、NextEra Energy Resourcesと共同で最新の太陽光発電と蓄電池のプロジェクトを運営している。また、同社はRWE RenewablesとのジョイントベンチャーであるCommunity Offshore Windを通じて、3GWの発電容量を持つニューヨーク湾の洋上風力発電インフラの開発も行っている。

同社は全米で大規模な送電事業に取り組んでおり、ニューヨーク・トランスコの一部所有者として、同州の送電網の回復力向上に尽力している。現在、ニューヨークでは2つの送電網近代化プロジェクトが建設中で、2023年後半に完成する予定だ。

【参照ページ】
(原文)National Grid Unveils Northeast Clean Energy Vision During Climate Week NYC
(日本語訳)ナショナルグリッド、ニューヨーク気候週間に北東部のクリーンエネルギービジョンを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る