9月29日、CIBC( カナダ帝国商業銀行 )は、融資した排出量の多いセクターの炭素強度を削減する一連の目標の最新版として、2030年までに発電ポートフォリオの排出強度を2020年比で32%削減する新目標を発表した。
本発表は、CIBCが昨年発表した、2050年までに事業活動および融資活動に伴う温室効果ガス排出をネット・ゼロにするという野心や、2030年までに持続可能な金融で3,000億ドル(約43兆円)を促進するという目標など、一連のサステナビリティ関連目標に続くものである。
今年初め、CIBCは石油・ガスセクターの中間融資排出量目標を設定し、2030年までに操業時の排出強度(スコープ1、2)を35%削減、最終用途の排出強度(スコープ3)を27%削減することを目指している。
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同銀行のセクター目標は、株式資本市場や債券資本市場の引き受けに関する実際の経済的配分のシェアを含む、企業向け融資や円滑な資金調達に関連する排出を対象としている。
CIBCは、ネット・ゼロへの移行を成功させるために、炭素集約的なセクターとの協力を約束し、融資活動を通じて顧客の移行目標を支援する予定である。
【参照ページ】
(原文)CIBC net-zero ambition further supported by establishing 2030 target for emissions reduction from its power generation portfolio
(日本語訳)CIBC、電力セクターからの融資による排出量削減を目標に設定