Thermo Fisher、米国内の電力需要の半分を再生可能エネルギーで供給

Thermo Fisher、米国内の電力需要の半分を再生可能エネルギーで供給

9月29日、ヘルスケアおよびライフサイエンスに特化したソリューションを提供するThermo Fisher Scientificは、電力供給会社であるEnel North Americaと8年間の仮想電力購入契約(VPPA)を締結し、同社の米国内電力消費量の半分に相当する再生可能エネルギーを供給すると発表した。

VPPAの条件に基づき、Thermo Fisherはオクラホマ州西部にあるエネルのSeven Cowboy風力発電プロジェクトから約40万メガワット時(MWh)を購入する予定である。

本契約は、Thermo Fisherが昨年発表した、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにするという目標を含む、環境維持のための一連の目標に沿ったものである。再生可能エネルギーの利用拡大も、施設のエネルギー効率の改善や業務上の廃棄物の削減と並んで、ネット・ゼロ目標達成のための取り組みの一つとして注目されている。

Thermo Fisherは、最終的に世界のほとんどの拠点を再生可能エネルギーに移行させる計画であると述べている。現在、世界各地の拠点のうち60カ所以上で再生可能エネルギーによる電力供給が行われており、そのうち7カ所では3.5MWの太陽光発電と3MWの風力発電が行われています。さらに15MWの太陽光発電プロジェクトが計画されている。

Seven Cowboy風力発電プロジェクトは、2023年後半に稼働する予定である。

【参照ページ】
(原文)Thermo Fisher Scientific to Source Half of its U.S. Electricity Needs from Wind Power Purchase with Enel North America
(日本語訳)Thermo Fisher、米国内の電力需要の半分を再生可能エネルギーで供給

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-13

    米州開発銀行とIFRS財団、ラテンアメリカ・カリブ諸国でサステナビリティ開示基準の導入推進へ

    4月23日、米州開発銀行(IDB)、IDBインベスト、およびIFRS財団は、ラテンアメリカおよびカ…
  2. IPCCが示す気候危機と企業戦略:温暖化対策はコストか投資か?

    2025-5-12

    IPCCが示す気候危機と企業戦略:温暖化対策はコストか投資か?

    企業においてサステナビリティ経営は当然とされ、地球温暖化対策を行うこと自体が常識になりつつある。し…
  3. 2025-5-12

    農林水産省、2050年ネット・ゼロ実現に向けた「地球温暖化対策計画」を改定

    4月15日に、農林水産省は、「農林水産省地球温暖化対策計画」を改定したことを発表した。本計画は、2…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る