Sanofi、医薬品アクセス改善をKPIとするサステナビリティ・リンク・ボンドを発行
- 2022/4/6
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- ESG, GHG排出量, サステナビリティ・リンク・ボンド
3月31日、Sanofiはサステナビリティ・リンク・ボンドの発行を開始し、低・中所得国における必須医薬品へのアクセス改善という目標達成に向けた同社の業績に連動した負債コストを設定した6億5000万ユーロ(約880億円)の債券の価格決定を発表した。今回の募集は、同社が15億ユーロ(約2,031億円)を発行する債券の一部を構成する。
Sanofiは2020年後半に80億ユーロ(約1兆832億円)のサステナビリティ・リンク・クレジット・ファシリティに署名しており、今回の債券はSanofiにとって2度目のサステナビリティ・リンク・ファイナンス市場へのアクセスとなる。
今回の募集は、Sanofiが12月に発表した新しいサステナビリティ・リンク・ボンド・フレームワークに続くもので、本フレームワークの下で資金調達に結び付けられるサステナビリティ目標およびパフォーマンス指標の詳細が示されている。本フレームワークにより、Sanofiは、スコープ1、2またはスコープ3のGHG排出量の削減、必須医薬品へのアクセスの提供、低所得国および低中所得国における慢性疾患を対象としたヘルスケアプログラムなど、さまざまなサステナビリティの目標に沿った債券の発行が可能になる。
本債券では、Sanofiは、2022年から2026年の間に、世界の最貧国40カ国において、非伝染性疾患の治療に不可欠な医薬品を少なくとも150万人の患者に届けるという医薬品アクセス目標に条件を結びつけることを選択した。本目標を達成することで、2026年までに到達する患者数は、当社の2019年の基準値と比較して、年率300%増加することになる。
医薬品アクセス目標達成を支援するため、Sanofiは、Sanofi Global Healthを立ち上げた。本非営利事業部門は、世界の後発地域の患者に、心血管疾患、糖尿病、がん、マラリア、結核の治療薬を含む当社の最も重要な医薬品30品目(開始時)を提供する。
【参照ページ】
(原文)Press Release: Sanofi successfully priced an inaugural sustainability-linked bond indexed on access to medicines
(日本語訳)Sanofi、医薬品アクセスを指標としたサステナビリティ・リンク・ボンドを発行