LyondellBasell、米国で175MWの再生可能エネルギー長期契約を締結

12月19日、プラスチック、化学薬品、精製会社のLyondellBasellは、供給会社 TotalEnergiesおよびIndustrial Sunと米国で2つの新しい電力購入契約(PPA)を締結し、調達した再生可能エネルギーポートフォリオに175MWの太陽光発電を追加した。

LyondellBasellによると、本合意により、同社は2030年までに電力の少なくとも50%を再生可能資源から調達するという目標の89%を達成することになる。本目標は、絶対的範囲を削減する目標を含む他の気候変動への取り組みとともに、2021年に初めて発表された。 2030年までにスコープ1と2の排出量を30%削減し、2050年までに世界の事業全体でネット・ゼロ排出を達成する。2022年12月、同社はスコープ1と2の目標を2030年までに42%削減に引き上げ、スコープを削減する目標を導入した。

本契約には、テキサス州ブラゾリア郡にあるTotalEnergiesのブラゾリア・ソーラー・プロジェクトから供給される125MWの再生可能電力に対する15年間のPPAが含まれている。 本協定により、年間約30万メガワット時(MWh)の太陽光発電が見込まれており、これは米国の2万8000世帯以上の家庭の年間電力消費量に相当する。 本プロジェクトは2025年末に操業を開始する予定。本契約は、同社と TotalEnergiesとの 2 回目のPPAとなる。

またLyondellBasellは、テキサス州マタゴーダ郡にあるIndustrial SunのIndustrial Bravo太陽光発電プロジェクトから、産業用に使用される高密度ポリエチレン(HDPE)プラスチック樹脂を生産するLyondellBasell Matagorda Complexに50MWの再生可能電力を供給するため、Industrial Sunと長期PPAを締結した。 本太陽光発電プロジェクトは、2026年上半期に操業を開始する予定である。

【参照ページ】
(原文)LyondellBasell edges closer to meeting its 2030 renewable energy target
(日本語参考訳)LyondellBasell、米国で175MWの再生可能エネルギー長期契約を締結

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る