1月17日、Amazonは2023年に100件を超える太陽光および風力エネルギープロジェクトに投資し、4年連続で世界最大の再生可能エネルギー購入企業となったことを発表した。これには、アメリカ・メリーランド州の旧炭鉱跡地をソーラーファームに再利用する初のブラウンフィールドプロジェクトや、韓国での初の再生可能エネルギープロジェクトが含まれる。現在、同社は世界で600以上の風力・太陽光プロジェクトを展開しており、稼働後には年間77,000GWh以上のクリーンエネルギーを生み出し、720万世帯分の電力に相当するエネルギーを供給する見込みである。
これらのプロジェクトは2025年までにAmazonの全事業を再生可能エネルギー100%で賄うという目標に寄与しており、Amazon Web Services(AWS)のデータセンターや物流拠点、実店舗、オフィスなどをすでに支えている。また、これらのプロジェクトは2014年から2022年にかけて世界で120億ドル以上の経済投資を生み、2022年には39,000人分の雇用を創出したとされる。
2023年にはアメリカ国内のアーカンソー州、ジョージア州、メリーランド州など複数の州や、カナダ、ギリシャ、韓国で新規プロジェクトを開始した。メリーランド州では、かつての炭鉱跡地に建設中のプロジェクトが州内最大の太陽光発電所となる予定であり、建設中には200人以上の雇用を創出し、年間133,000トン以上のCO2排出削減に貢献する見込みである。
さらに、ブラジルでは風力発電所を建設し、1,000人の雇用を創出した。その約半数は地元住民が占めている。アジア太平洋地域でも再生可能エネルギー投資を拡大しており、韓国では2,400人の雇用を生むプロジェクトを発表したほか、インドでは過去1年間で7つの大規模再生可能エネルギープロジェクトを発表し、同国で最大の再生可能エネルギー購入企業となっている。
また、ギリシャでは同国初のユーティリティ規模の再生可能エネルギープロジェクトを発表し、地域の脱炭素化に貢献している。さらに、Amazonは「Emissions First Partnership」を共同設立し、炭素会計基準の近代化を推進することで、再生可能エネルギー投資を加速させる取り組みを進めている。このように、Amazonは世界的なクリーンエネルギー移行をリードし、気候変動への取り組みを強化している。
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(原文)https://www.aboutamazon.com/news/sustainability/amazon-renewable-energy-solar-wind-nuclear-climate-change