不動産特化型ESGデータ管理企業Measurabl、商業用不動産向けESGデータソリューションの提供を開始

不動産特化型ESGデータ管理企業Measurabl、商業用不動産向けESGデータソリューションの提供を開始

4月4日、商業用不動産に特化したESGデータ管理ソリューションプロバイダーのMeasurablは、ESG不動産データの提供開始を発表した。新ソリューションは、不動産投資家や貸し手が投資適格ESGデータを用いて開示やリスク管理の要件に対応できるよう設計している。

Measurablは昨年9月に5,000万ドル(約61億円)の資金調達を行った。本資金調達により、同社のプラットフォームの拡張し、サステナビリティと脱炭素化のツールに対する世界的な需要の急増に対応した新サービスの立ち上げをサポートする。不動産は、世界の二酸化炭素排出量の40%を占めており、世界で最も環境的・社会的にインパクトのある資産クラスの一つだ。

商業用不動産向けESGデータソリューションは、同社のデータセットと独自の機械学習モデルを使用して、世界中のほぼすべての商業ビルについてエネルギーと炭素の推定値を提供する。Measurablのデータは、90カ国で2兆ドル(約250兆円)を超える120億平方フィート以上の資産レベルのデータベースに基づき、グリーンビルディング認証・地域の条例・気候リスクデータ・エネルギーと炭素の推定値など、個々の資産に関する70以上のデータポイントを提供する。

同社のデータ管理ソリューションは、電気・水・燃料・地域・廃棄物などの要素にまたがるサイトレベルのデータ収集を可能にし、不動産のテナント・オーナー・投資家がESGパフォーマンスを最適化し、報告要件を満たせるよう支援するものである。

【参照ページ】
(原文)Measurabl launches ESG Real Estate Data product
(日本語訳)不動産特化型ESGデータ管理企業Measurablが商業用不動産向けESGデータソリューションの提供を開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    2025-7-7

    GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    GRI(Global Reporting Initiative:グローバル・レポーティング・イニシ…
  2. 2025-7-7

    ノルウェー政府、2035年に温室効果ガス70〜75%削減目標を提出

    6月26日、ノルウェー政府は、パリ協定の下で2035年に向けた新たな国が決定する貢献(NDC)を国…
  3. 2025-7-7

    ネスレのカカオ農家支援、所得向上に成果―悪天候下でも収量増、対象5万世帯へ拡大

    6月25日、食品大手ネスレは、西アフリカで展開するカカオ農家の所得向上支援プログラムが、参加世帯の…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る