カリフォルニア州大気資源局CARB、輸送用冷凍機や商業港湾船に関する規則を改正。ゼロ・エミッション化を加速

カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で稼働する輸送用冷凍機(TRU)に関する現行規則の改正を承認した。本改正により、TRUが排出する汚染を削減し、ゼロエミッション技術への移行を加速するための措置を要求する。

新しい要件には、ディーゼルエンジン搭載トラック用冷凍機のゼロエミッション化、トラック用冷凍機以外の新規製造エンジン(トレーラー、国内輸送コンテナ、鉄道車両、発電機セットユニット)の粒子状物質排出基準、地球温暖化係数の低い冷媒の使用、施設の登録と報告、報告・表示の拡大、料金などが含まれる。

3月24日には、カリフォルニア州の海岸付近で操業するタグボートやフェリーなどの港湾船舶においても、排出ガスを削減し、近隣のコミュニティの公衆衛生の向上を目指す商業港湾船舶規制の改正を承認した。

3月の改正は、商業港湾船のすべてのカテゴリーに影響し、商業旅客漁船、水先船、400フィート以上のタンクバージ、作業船、調査船に対する最初の排出基準の要件を定めている。改正は、2023年から2032年末までの間に段階的に開始される。

【参照ページ】
(原文)CARB approves new requirements to further reduce air pollution from Transport Refrigeration Units and advance California’s Climate Goals
CARB passes amendments to commercial harbor craft regulation
(日本語訳)CARBは、輸送用冷凍機からの大気汚染をさらに削減し、カリフォルニア州の気候目標を推進するための新たな要件を承認
CARB、商業港湾船規制の改正案を可決

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