JetBlue、CO2を回収した持続可能な航空機用燃料を2,500万ガロン発注

9月23日、JetBlueは、気候技術スタートアップのAIR COMPANYと、回収したCO2を原料とする持続可能な航空燃料を購入する契約を締結したことを発表した。

2019年に立ち上げられたAIR COMPANYは、空気、水、再生可能エネルギーを利用してカーボンマイナスのアルコールと燃料を製造する独自の技術を活用し、二酸化炭素から消費財と工業製品を製造している。JetBlueのベンチャーキャピタル部門であるJetBlue Venturesは、最近、AIR COMPANYによるシリーズA資金調達ラウンドに投資した。

SAFは、航空業界の脱炭素化を支援する重要なツールの一つと考えられており、一般的に化石燃料からではなく、廃油や農業残渣などの持続可能な資源から生産されている。SAFは、従来のジェット燃料と比較して、ライフサイクルでの炭素排出量を約80%削減するが、今回発表したAIRMADE SAFは94%削減し、原料の入手性などの制約も解決している。

この新しい契約により、JetBlueは2027年の開始を目標に、5年間で2,500万ガロンのSAFをAIR COMPANYから購入する意向を表明している。JetBlueは昨年、2030年までにジェット燃料全体の10%をSAF混合燃料にすること、また2040年までに炭素排出をネット・ゼロにする目標を発表している。

【参照ページ】
(原文)JetBlue Looks to Advance Sustainable Aviation Fuel (SAF) with AIR COMPANY

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る