Closed Loop Partners、約970億円の支援を受け米国でリサイクル事業を立ち上げ

Closed Loop Partners、約970億円の支援を受け米国でリサイクル事業を立ち上げ

11月16日、循環型経済への投資家であるClosed Loop Partners(CLP)は、リサイクルと再利用のインフラを開発・運営するCircular Servicesの立ち上げを発表した。同社は米国内で年間100万トン以上のリサイクル能力を有しているという。

CLPが過半数を所有する本プラットフォームは、世界的なオルタナティブ資産投資家であるBrookfield Asset Managementから7億ドル(約970億円)の支援を受けている〔うち2億ドル(約280億円)は初期投資、5億ドル(約690億円)は成長機会のためのコミットメント〕。また、ニューヨーク市のパートナーシップファンドも投資家として参加している。

CLPによると、廃棄物ゼロエミッションが北米の都市で最優先課題となり、リサイクルとリユースサービスの拡大が自治体や企業の埋立コストの削減と排出量削減目標の達成につながることから、新しいプラットフォームが立ち上げられた。

Circular Servicesは、北米最大の民間リサイクル企業として、全米で自治体のリサイクル施設を所有・運営し、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルバニア、アーカンソー、フロリダ、テキサス、アリゾナなどの州で、紙・金属・ガラス・プラスチック・有機物・繊維・電子機器のリサイクルと再利用に関する自治体と企業の主要契約を行っている。同社は12の施設を所有・運営し、いくつかの自治体や企業との長期契約を結んでおり、成長機会のパイプラインを有している。

Brookfieldのコミットメントは、Brookfield Global Transition Fund(BGTF)による循環型経済に特化した最初の投資となる。昨年設立された同ファンドは150億ドル(約2.9兆円)を調達し、ネット・ゼロ・カーボン経済への世界的移行を促進するためのプライベート・エクイティ・ファンドとしてはこれまでで最大のものとなっている。

【参照ページ】
(原文)Closed Loop Partners and Brookfield Partner to Launch Circular Services, the Leading Developer of Circular Economy Infrastructure in the United States
(日本語訳)Closed Loop Partners、約970億円の支援を受け米国でリサイクル事業を立ち上げ

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る