2月6日、クリーンテック新興企業のAvnosは、3,600万ドル(約53億円)を調達したと発表した。シリーズA資金調達ラウンドの調達資金は、同社の成長と独自開発のダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)炭素除去技術の拡大に充てられる。
2020年に設立されたカリフォルニア州を拠点とするAvnosは、独自のハイブリッド直接空気捕捉(HDAC)ソリューションを提供しており、空気、電気、固体吸着剤のみを使用して大気から水とCO2の両方を捕捉する。ほとんどのDACソリューションが炭素を捕捉するために水と熱を必要とするのに対し、Avnosの技術は水も熱も使用せず、捕捉した二酸化炭素1トンに対して約5トンの水を生成するため、影響の低減とエネルギーコストの削減が可能になる。
Avnosは、HDACソリューションの実地実証のため米国エネルギー省から、またCO2回収とe燃料生産の試験的実施のため米国海軍研究局から、数百万ドルのプロジェクトを受注している。
今回の資金調達で得た資金は、同社チームの成長、北米とヨーロッパへのHDAC資産の追加展開、ニューヨーク近郊の研究開発施設の開設に充てられる。