バイデン大統領、米国国内のクリーンエネルギー製造の強化に向けた政策を開始

6月7日、バイデン米国大統領は、エネルギーコストの削減、送電網の強化、気候変動への対処を目的としたクリーンエネルギー技術の国内生産を加速させるために、大胆な行動を起こした。

これらの行動には、ソーラーパネル部品を含む生産を加速するための国防生産法(DPA)の認可、「スーパー・プリファレンス」ステータスを含む基本供給契約の開発を指示することにより、米国が全力を挙げて国内のソーラー製造能力の増強に取り組むこと、米国のソーラー事業者がクリーンエネルギー事業と21世紀の電力網を構築するために必要とする部品の安定供給を確保すべく、国内生産の急速拡大として24か月の橋渡しをすること、などが含まれる。

クリーンエネルギー技術は、家庭のエネルギーコストを下げ、送電網のリスクを減らし、気候変動に対処するために必要なインフラの重要な部分だ。これまでバイデン大統領は、クリーンエネルギーと気候に関するアジェンダを通じて、これらの技術への投資を動員してきた。その結果、昨年は米国史上最大の太陽光発電、風力発電、バッテリーの導入が行われ、米国のクリーンエネルギー製造への大規模投資のきっかけにもなっている。

民間企業は、米国内でEVやバッテリーを製造するために、新たに1,000億ドル(約13兆円)以上の民間資本を投入し、クリーン水素や洋上風力発電、その他の技術に大規模な投資を行っている。米国は2024年までに、国内の太陽光発電の製造能力を3倍にする予定だ。

【参照ページ】
(原文)FACT SHEET: President Biden Takes Bold Executive Action to Spur Domestic Clean Energy Manufacturing
(日本語訳)ファクトシート:バイデン大統領、国内のクリーンエネルギー製造に拍車をかける大胆な行政措置を実施

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る