Bloomberg、SFDRに沿った投資選択を可能にするダッシュボードの提供を開始

3月29日、ビジネスおよび金融市場情報サービスプロバイダー大手のBloombergは、ファンドマネージャーがSFDRの主要な有害影響報告要件に沿った投資を追跡して選択できるようにすることを目的とした、SFDR(Sustainable Finance Disclosure Regulation)ソリューションの新しいダッシュボードを開始したことを発表した。

EUのSFDRは、金融市場参加者に対し、サステナビリティ・リスクの統合とサステナビリティへの悪影響の考慮に関する透明性、および金融商品に関するサステナビリティ関連情報の提供に関する調和のとれた規則を定めている。

本規制の主要な要件のひとつであり、資産運用会社にとって最も困難なもののひとつが、気候や環境、社会・従業員、人権の尊重、腐敗防止、贈収賄防止といった幅広いサステナビリティ要素に対して投資判断が及ぼす主要な悪影響(PAI)の報告である。

Bloombergによると、新しいダッシュボードにより、企業は投資しているファンドの原資産企業を、同業他社グループと比較し、さまざまなESG基準で分析・追跡できるようになる。SFDRソリューションは、Bloombergが集約したデータに、問題となっている武器やUNGC違反に関する情報、市民の自由や政治的権利に関するデータなど、追加プロバイダーのデータを組み合わせたPAIカバレッジを提供する。

また、Bloombergのポートフォリオおよびリスク分析ソリューションであるPORTがSFDRデータを統合したことで、投資家は投資評価や規制当局への報告を行うことができるようにもなった。

【参照ページ】
(原文)Bloomberg Enhances SFDR Solution to Simplify Portfolio Alignment and Provide Comprehensive Coverage of Reporting Requirements
(日本語訳)Bloomberg、SFDRに沿った投資選択を可能にするダッシュボードの提供を開始

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