RepRisk、企業ESGデューデリジェンス・スコアを発表

6月5日、ESGデータサイエンス企業のRepRiskは、投資家や企業が幅広いテーマにわたって特定の企業のESGリスクをピンポイントで特定できるようにすることを目的とした新しいソリューション、Due Diligence Scores(デューデリジェンススコア)を発表した。

この新しいソリューションは、生物多様性や人権などの特定のリスク要因をESG課題に関連するコンプライアンス・リスクを0~100の尺度で評価する。企業がある分野では低いエクスポージャーを持つ一方で、他の分野では高いエクスポージャーを抱える可能性があることを認識し、細分化されたESGスコアを提供することで、重要なリスクを正確に特定できる。さらに、観測されたインシデントの頻度や大きさなどの要因を考慮してリスクを定量化する。

RepRiskのESGリスク・データベースがあり、世界26万社以上の企業をカバーし、AIと人間のキュレーションを組み合わせて作成されたデータで、23カ国語、10万以上の情報源から毎日200万件以上の文書をスクリーニングしている。

デュー・ディリジェンス・スコアは、E、S、Gの各柱、SDGs、SASB、SFDR、ドイツ・サプライチェーン法、現代奴隷法など特定の枠組みや規制、人権や生物多様性から気候変動やグリーンウォッシュまで特定の問題から構成されている。

なお、RepRiskによると、この新しいソリューションは、投資家や企業が、最近採択されたCorporate Sustainability Due Diligence Directive (CSDDD)など、持続可能性に関連するデューデリジェンスやリスク管理プロセスを実施するための一連の規制要件が背景にあるとしている。

【参照ページ】
(原文)RepRisk launches industry-first thematic Due Diligence Scores to streamline business conduct risk monitoring
(日本語参考訳)レップリスク、企業行動リスク監視を合理化する業界初のテーマ別デューデリジェンス・スコアを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…
  3. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る