CDP、開示基準との整合に向け新しい開示プラットフォームを発表

6月4日、CDPは、企業の持続可能性報告の合理化・簡素化および国際的な開示基準との整合性を目的に、新たなプラットフォームの立ち上げを発表した。また、CDPは、ISSB基準のFRS S2に沿った新しい質問も発表した。

CDPは2023年には、前年比24%増の2万3,000社を超える企業がCDPを通じて情報開示を行い、67兆ドルに相当する企業の情報開示を行った。

CDPによると、新しいプラットフォームとISSB基準との整合は、企業の報告負担を軽減し、企業が新基準に準拠しやすくすることを目的としており、CDPのアンケートの大部分に回答している企業の60%近くがすでにIFRS S2に整合していることを示す新しい調査に言及している。

CDPは、IFRS S2との整合化だけでなく、TNFDの枠組みをアンケートに反映させること、SECの気候変動開示規則、ESRSを開示システムに反映させるなど、今後もサステナビリティ報告基準を追加を検討する計画を明らかにした。

さらにCDPは、グローバル・バリュー・チェーン全体の能力構築を目的とした、中小企業向けの独立したアンケートも発表した。なお、CDPを通じて開示した企業は過去最高の75,000社に上るとしている。

【参照ページ】
過去最高142兆米ドルの資産を持つ金融機関が気候と自然に関する開示を要請 CDPが新たな開示プラットフォームを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る