5月22日、国連グローバル・コンパクト(UNGC)は「持続可能なサプライヤーおよび中小企業プログラム」を正式に開始した。このプログラムは、中小企業(SME)を対象に、グローバルな交流、ビジネス行動、そして各国での実施に向けた支援を提供することを目的としている。
このプログラムの中心となるのは、中小企業コミュニティ「SPARK」への参加である。「SPARK」を通じて中小企業は、ナレッジを習得し、大企業のサプライヤーとしての競争力を向上させることが期待されている。
UNGCは、中小企業が世界の企業数の90%を占め、世界の総雇用の50%を担っていること、また新興国ではGDPの約40%を占め、企業のESGフットプリントの3分の2を占めているにもかかわらず、以下のような多くの課題に直面していることに着目した。
- 資金や情報へのアクセスの不足
- サプライチェーンの寸断に対する脆弱性
- 複雑な規制環境における報告要件の難しさ
これらの課題に対応するため、UNGCは中小企業が持続可能なビジネスプラクティスを採用し、グローバルなサプライチェーンの中でより競争力を持つことができるよう支援することを目指している。
今回のプログラムは、世界中の中小企業が直面する課題を解決し、持続可能な成長を促進するための重要なステップである。中小企業が「SPARK」に参加することで、持続可能なサプライチェーンの一部となり、グローバルなビジネス環境での競争力を高めることが期待される。国連グローバル・コンパクトのこの取り組みは、持続可能な未来に向けた重要な一歩となるだろう。
【参照ページ】
(原文)UN Global Compact Launches Sustainable Supplier and SME Programme
(日本語参考訳)国連グローバル・コンパクトが持続可能なサプライヤーおよび中小企業プログラムを開始