国際的エネルギー機関、世界洋上風力連合を発足

9月19日、 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)、 世界風力エネルギー会議(GWEC)、デンマーク政府は、世界の洋上風力発電設備容量を2021年の57GWから2030年の380GWまで670%増加させるため、世界洋上風力連合を発足したと発表した。

洋上風力発電は、世界のエネルギー転換を推進し、気候変動やエネルギー危機に対処するための膨大な潜在能力を秘めている。新しいマルチステークホルダーの連合である世界洋上風力連合は、世界の洋上風力発電の設置容量を2021年の57GWから2030年の380GWまで670%増加させることを目指す。

9月19日にデンマーク、米国などの政府、 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)、世界風力エネルギー会議(GWEC)、洋上風力産業の代表者がニューヨークで開かれた公開イベントで、洋上風力の潜在能力をいかに引き出すかについて議論が行われた。

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)と国際エネルギー機関(IEA)の予測によると、世界の気温を1.5℃に抑えるという目標を達成し、2050年までにネット・ゼロを実現するためには、200万kWの洋上風力発電設備容量が必要とされる。しかし、世界の洋上風力発電の設置容量は2021年に57GWにとどまっている。

このため、IRENA、GWEC、デンマーク政府は、洋上風力導入のためのグローバルな推進力を構築することを目的としたグローバル洋上風力連合(GOWA)を新たに設立する。9/19の本イベントでは、GOWAを取り巻くパートナーが、アライアンスの野心とビジョンを発表し、官民からの新しいパートナーを招待した。

【参照ページ】
New global alliance taps into offshore wind’s enormous potential

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る