BNPパリバ・アセット・マネジメント、7.5億ユーロ規模の低炭素インフラ投資ファンドを発表

12月5日 、BNPパリバ・アセット・マネジメント(BNPP AM)は、「BNPパリバ・低炭素転換インフラ株式ファンドI」を発表した。このファンドは、保険会社や年金基金、企業などの機関投資家をターゲットに、7.5億ユーロの資金調達を目指す。BNPパリバ・グループからは4億ユーロの基盤投資が行われている。

このファンドは、クリーンエネルギー、持続可能なモビリティ、循環型経済などのエネルギー転換プロジェクトに焦点を当て、ヨーロッパの中市場セグメントにおける資本集中的なインフラプロジェクトに対し、直接的な少数株式投資を行うことを目的としている。また、バッテリー、水素、二酸化炭素回収などの新しいセクターにも投資対象を広げている。

2024年にはすでに2件の投資が行われており、7月にはイタリアの再生可能エネルギー開発会社「Absolute Energy」に出資し、11月にはフランスの「Arkolia」の共同支配権を取得した。

このファンドはESG基準に則り、エネルギー転換に貢献するプロジェクトに資本を効率的に導く選定基準を設定している。

【参照ページ】
(原文)BNP Paribas Asset Management launches €750m Low Carbon Transition Infra Equity Fund I

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る