11月18日、サステナビリティ支援プラットフォームWatershedは、BlackRockやRipple、Samsara、Blockなどの顧客企業を代表して、持続可能な航空燃料証明書(SAFc)の購入を実施したと発表した。本件は、Sustainable Aviation Buyers Alliance(SABA)との連携で行われたもので、Alaska Airlinesの旅客便に直接持続可能な航空燃料(SAF)が使用され、企業の出張による排出量削減を補填する形で活用される。SAFの利用により、従来の航空燃料と比較して平均80%の炭素排出削減が実現される。
本購入は、2024年4月に発表されたSABA史上最大規模の契約群の一環で、今後5年間でおよそ50万トンの二酸化炭素削減効果が期待される。WatershedはSABAのアグリゲーター(需要統合)パートナーとして、顧客の需要を集約し、航空会社や燃料供給者と連携して市場形成を支援している。SAFは再生可能資源や廃棄物から製造され、既存の航空機やインフラの改修なしに使用可能であるが、現状では全世界の航空燃料供給量の0.5%未満を占め、高価格帯にある。
Rippleを含む参加企業は、持続可能な航空燃料市場の成長に寄与しつつ、他の企業が同様の行動を取ることを促す重要な役割を果たしている。Rippleのケン・ウェーバー副社長は、「SAFは航空業界の脱炭素化に向けた重要な道筋であり、WatershedやSABAとの連携により、気候にポジティブなエネルギーソリューションの拡大を支援できる」と述べた。
SAF業界の成長には、企業からの強力な需要と投資の継続的なサポートが必要である。SABAは、追跡や登録、報告メカニズムを通じて、SAFが高い信頼性を持つ炭素削減商品であることを保証する仕組みを構築しており、長期的な市場インフラの整備を目指している。
【参照ページ】
(原文)Private Sector Buyers Drive Sustainable Aviation Fuel Growth Through Strategic Purchases
(日本語参考訳)民間セクターのバイヤーが戦略的な購入を通じて持続可能な航空燃料の成長を推進