BHP、鉱業における自然資本会計のケーススタディを発表

BHPのケーススタディは、鉱業における自然資本会計の先駆け

5月4日、資源大手BHPは、鉱業界では初めて、鉱業部門における自然資本会計原則の適用に関する試験的なケーススタディを発表した。

鉱業部門における自然資本会計「Natural Capital Accounting for the Mining Sector: Beenup Site Pilot Case Study(Beenupケーススタディ)」は、BHPが閉鎖・修復した西オーストラリア州南部のBeenup Mineral Sandsサイトでのケーススタディに基づくもので、鉱業界における自然資本会計の試行としては初の試みとなる。

自然資本会計は、環境資産の量、状態、価値を測定する方法であり、生態系の変化や、それが幸福度や経済に与える影響を説明するのに役立つ。

BHPの最高法務・ガバナンス・渉外責任者であるCaroline Coxは、BHPの目標は、2030年までに、管理する土地と水の少なくとも30%(約200万ヘクタール)を保全、復元、再生の対象とすることで、「自然肯定」の結果に貢献することであると述べている。

BHPの環境担当副社長であるAnne Dekkerは、自然資本会計のようなツールは、2030年までに自然損失の現在の傾向を止め、逆転させることに取り組んでいる社会のセクターにとって、より良い意思決定を可能にすると述べた。

BHPは、一定期間にわたるさまざまな土地利用シナリオを遡及的に追跡できること、豊富な知識バンクに支えられていること、再生計画が自然にとってプラスになることを初期の目的としていたことから、閉鎖・再生したビーナップサイトをパイロットケーススタディに選んだ。

【参照ページ】
(原文)BHP case study a first for natural capital accounting in mining
(日本語訳)BHPのケーススタディは、鉱業における自然資本会計の先駆けです。

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る