地熱エネルギー技術の新興企業Eavor、約270億円超を調達

地熱エネルギー技術の新興企業Eavorが約273億円を調達

10月25日、クリーンエネルギー・ソリューションの新興企業であるEavor Technologiesは、1億8200万ドル(約273億円)の資金調達に成功し、同社の地熱エネルギー技術の開発と展開を加速させることを目的とした資金調達を完了したと発表した。

2017年に設立されたカルガリーを拠点とするEavorは、地熱エネルギーを利用しやすく、拡張可能で、費用対効果の高いものにすることを目的としたソリューション、Eavor-Loopを提供している。同社のEavor-Loop技術は、地下に掘削された通路網を良質の作動流体が循環するクローズド・ループ・システムである。この通路は、地球の自然熱を利用した連続的な熱交換を生み出すように設計されている。熱交換システムとは異なり、Eavor-Loopは電力を必要とせず、電力を作り出す。

本技術は、太陽光発電や風力発電のような断続的な自然エネルギーの生産制限から解放され、クリーンで再生可能な電力のベースロードを提供する可能性があると同社は述べている。

今回のエクイティ・ラウンドは、OMV AGが主導し、カナダ・グロース・ファンド(CGF)、ジャパン・エナジー・ファンド、モナコ・アセット・マネジメント、マイクロソフト・クライメート・イノベーション・ファンドが参加した。既存の投資家であるBDC、bpベンチャーズ、エバーソース・エナジー、テマセク、ヴィッカーズ・ベンチャー・パートナーズは、本資金調達ラウンドを支援し、中部電力は社債の転換を完了した。

【参照ページ】
(原文)Capital Raise of $182 Million Confirms Eavor as the Leader in Scalable Geothermal
(日本語参考訳)地熱エネルギー技術の新興企業Eavorが約270億円超を調達ダーであることを確認

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

アーカイブ

ページ上部へ戻る