8月25日、半導体製造装置およびサービスのグローバル企業であるKLA株式会社は、2021年を基準として2030年までにスコープ1と2の排出量を50%削減し、2050年までにスコープ1と2の排出量をネット・ゼロにする目標を含む、一連のサステナビリティに関する新しいコミットメントを発表した。本コミットメントは、2021年版グローバルインパクトレポートの発表と同時に発表された。
KLAは、SBTiの企業ネット・ゼロ標準基準を参考に、新たな気候変動目標を設定したと述べている。SBTiは、企業の環境維持活動を、気候変動への対応と抑制という世界的な目標と一致させることに重点を置く重要な組織の一つだ。SBTiは、昨年「ネット・ゼロ・スタンダード」を立ち上げ、企業のネット・ゼロ・エミッション達成への取り組みを評価・認証するための厳しい基準を設定している。
本コミットメントは同社が昨年発表した、2030年までに全世界の事業所で再生可能エネルギーによる電力を100%使用するという目標と、今年初めに発行した同社初のサステナビリティ関連債券に続くものである。債券のコストは、再生可能エネルギーの使用拡大およびCO2排出量削減の目標に対するパフォーマンスと連動している。
KLAは、新たに運用を開始した排出量目標に加え、スコープ3の削減目標の策定に向けて、来年末までに評価と進捗の発表を行う予定であると述べている。
KLAのインパクトレポートでは、昨年度の同社の地域社会への取り組みも紹介されており、KLA財団の助成金プログラムを通じて、総額390万ドル(約5.4億円)の助成金とインドのCOVID-19救済のための55万ドル(約7600万円)の寄付が含まれている。また、KLA社会的公正基金を通じて、サウスベイ/シリコンバレーおよびメトロデトロイト地域の5つの非営利団体に53万ドル(約7300万円)の助成金を提供した。
【参照ページ】
(原文)KLA’s 2021 Global Impact Report Highlights New Climate Goals
(日本語訳)KLAの2021年版グローバルインパクトレポートは、新たな気候変動目標を強調しています。