HSBC、2030年までに石油・ガス顧客からの融資による排出量を34%削減、電力・公益事業では75%削減へ

HSBC、2030年までに石油・ガス顧客からの融資による排出量を34%削減、電力・公益事業では75%削減へ

2月22日、世界的な銀行・金融サービス企業であるHSBCは、炭素集約型の石油・ガスおよび電力・公益事業部門に対する新たな融資による排出量削減目標を発表し、融資活動をパリ協定の目標に合わせ、2050年までのネット・ゼロ移行戦略の次の段階を開始した。

石油・ガス部門に対するHSBCの新たな目標は、2030年までにオンバランスでの融資による絶対排出量の34%削減だ。電力・公益事業分野では、2030年までにオンバランスでの排出量原単位の75%削減を目標としている。融資による排出量削減目標は、スコープ1、2、3の排出量を包含している。HSBCは、その目標設定方法が Net Zero Banking Alliance(NZBA)および Financial Services Task Force(FSTF)のガイダンスに沿ったものだと表明した。

これらのパートナーシップは、総資産63兆ドルを超える220以上の金融機関が参加し、融資や投資に伴う温室効果ガス(GHG)排出量を評価・開示するための調和のとれたアプローチを開発・実施することを使命とする世界的なパートナーシップであり、HSBCは昨年参加した。HSBCの2019年の石油・ガス部門の融資排出量は二酸化炭素換算で3,580万トン、電力・公益事業部門の融資排出量は1テラワット時当たり二酸化炭素換算で55万トンの強度となった。

この新しい目標は、2021年5月のHSBC年次総会で可決された気候変動決議で、銀行が発表した公約の一環として開始した、HSBCの融資型排出量削減戦略の最新ステップとなるものだ。12月、HSBCは、EUおよびOECD市場で2030年までに、また全世界で2040年までに、石炭火力発電と火力発電所採掘への融資を段階的に廃止する計画を発表した。同行は、鉱業・アルミニウム・セメント・鉄鋼・自動車・航空・船舶の輸送など、他の排出集約型セクターについても目標の開示を約束した。HSBCは、顧客と協力して、個々の部門に関連する科学的根拠に基づく移行計画を策定していくと述べている。

【参照ページ】
(原文)HSBC sets net zero aligned targets to reduce financed emissions from oil and gas, power and utilities sectors
(日本語訳)HSBC、2030年までに石油・ガス顧客からの融資による排出量を34%削減、電力・公益事業では75%削減へ

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