エネルギー会社Ørsted、2025年までに全サプライヤーに再エネ100%使用を義務付け

Ørsted、2025年までに全サプライヤーに再生可能エネルギー100%使用を義務付け

8月10日、エネルギー供給会社であるØrstedは、2025年までにすべてのサプライヤーに対して、同社に製品やサービスを提供する際は使用電力を100%再生可能エネルギーにすることを要求し、このような目標を設定する世界初のエネルギー会社になったと発表した。

新しい取り組みは、2040年までにバリューチェーン全体でネット・ゼロを達成するという同社の目標を支えるものである。Ørstedは、2020年に2040年のネット・ゼロ目標を発表し、昨年、エネルギー企業として初めて、Science Based Targets initiative(SBTi)のネット・ゼロ・スタンダードの下で目標を認証された。

【関連記事】SBTi、企業のネット・ゼロ目標を評価・認証する規格を発表

2020年のネット・ゼロ・イニシアティブの開始とともに、Ørstedは、風力タービン、基礎、変電所、ケーブルの製造など、同社のサプライチェーンの中で最も炭素集約度の高いカテゴリーの戦略的サプライヤーを主な対象とする、サプライチェーン脱炭素化プログラムを開始した。戦略的サプライヤーは、Ørstedの調達費用の約50%を占めている。

同プログラムを開始して2年が経過し、同社は、関係するサプライヤーの大半がすでに100%再生可能エネルギーによる電力使用を採用していることを明らかにした。

今回の発表では、再生可能エネルギー100%への移行要件をすべてのサプライヤーに拡大し、部品の製造、輸送、再生可能エネルギー資産の設置・運用などの分野に関連するサプライチェーンの排出に対応できるようにした。

同社は、サプライヤーがオンサイトの再生可能エネルギー電力資産への投資、再生可能エネルギープロジェクトと結びついたPPAの締結、または再生可能エネルギー電力証書の購入により、電力使用量を再生可能エネルギーで賄うことを期待している。

Ørstedは、サプライヤーが最適なソリューションを選択できるよう、再生可能エネルギー電気のガイドラインでサポートすると述べている。

【参照ページ】
(原文)Ørsted extends its 100% renewable electricity target to all suppliers
(日本語訳)オーステッド社、再生可能エネルギーによる電力100%目標を全サプライヤーに拡大

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る