WTW、気候診断ツールでTCFD報告を開始

WTW社、気候診断ツールでTCFD報告を開始

6月6日、グローバルなアドバイザリー・ブローキング・ソリューション企業であるWTWは、気候シナリオ・モデリング・ツール「Climate Diagnostic」に、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)報告機能を追加した。

昨年発表されたClimate Diagnosticは、企業が行う気候関連開示の要件チェックや、気候変動に対する戦略的対応への支援を目的としている。本ツールは、データと分析を用いて、気候シナリオと時間軸の組み合わせのもと、異常気象、洪水、海面上昇、熱ストレスなどの急性災害や慢性ストレス要因の潜在的変化の影響を実証する。

TCFDは、投資家などのステークホルダーが企業の気候関連財務リスクを評価できるよう、企業に対する一貫した開示基準を策定することを目的に2015年に金融安定理事会によって設立された。TCFDの提言は、英国の報告義務化規則やSECの気候報告提案など、複数の主要な規制によるサステナビリティ開示制度に活用されている。

【関連記事】TCFD、金融セクター向けガイダンスを公表

【参照ページ】
(原文)WTW launches instantaneous TCFD reporting with Climate Diagnostic tool
(日本語訳)Climate DiagnosticツールでTCFDの即時報告を開始

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る