MASとCDP、サステナビリティ情報開示とESGデータへのアクセスに関する提携開始

3月18日、シンガポールの中央銀行および金融規制機関であるシンガポール通貨監督庁(MAS)と、気候変動調査プロバイダーで環境情報開示プラットフォームのCDPは、金融機関や企業がESGパフォーマンスや影響をより適切に測定・監視できるよう、サステナビリティ情報開示の促進とESGデータへのアクセス改善を目的とした提携を発表した。

本提携は、MASが発表した、ESGおよび持続可能性に焦点を当てたデータプラットフォームの開発に関する金融技術プロバイダーおよび金融業界参加者とのパートナーシップに関する新しいイニシアティブに続くものである。本イニシアティブは、MASが2020年に開始したプロジェクト・グリーンプリントの下で実施されるものであり、テクノロジーとデータを活用し、より透明で信頼性が高く効率的なESGエコシステムを構築することにより、グリーンかつ持続可能な金融への転換の支援を目的としている。

今回の提携では、CDPの情報開示システムとMASのプロジェクト・グリーンプリントとの情報交換を検討し、企業や金融機関を対象とした気候変動開示に関する能力開発プログラムを実施する予定である。

【参照ページ】
(原文)MAS and CDP to jointly promote access to quality ESG data
(日本語訳)MASとCDPが共同で高品質のESGデータへのアクセスを促進

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-3

    英・豪銀行連合、中小企業のスコープ3把握支援で新会社 50兆ドル市場開拓へ

    6月24日、英ナットウエスト・グループ、豪州ナショナル銀行(NAB)、英スタンダードチャータード傘…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る