英国、8GWの洋上風力発電プロジェクトを承認

7月21日、英国政府のビジネス・エネルギー・産業戦略省は、エネルギー転換目標に向けて大きく前進したことを示すため、6つの洋上風力発電プロジェクトを承認し、Crown Estateとリース契約を締結することを決定した。これらのプロジェクトの予想発電量は合計8GWで、700万世帯以上の電力をまかなうという。

本発表は、英国政府が最近発表した「エネルギー安全保障戦略」に基づくもので、クリーンで安価なエネルギーを拡大しつつ、長期的なエネルギーの自立を促進する計画の概要を示している。本戦略には、2030年までに洋上風力発電の能力を最大50GWまで引き上げるなど、再生可能エネルギーの展開を大幅に拡大する計画が含まれている。

【関連記事】英政府、エネルギー安全保障戦略を発表

新規プロジェクトの承認は、洋上風力開発の加速に伴う海洋活動の活発化を考慮し、一定のテストを満たした場合にプロジェクトの進行を可能にし、環境への影響を確実に相殺する「derogation」ベースで行われている。Crown Estateは、対象地の生息地に対する潜在的な影響の評価において、2つの対象地で重大な悪影響を排除できないとし、今後、それぞれの対象地で運営グループを結成し、戦略的環境補償計画を実施するとしている。

優先交渉権者は、2つのサイトでRWE Renewables(提案容量3000MW)、2つのサイトでEnBWとbp(同3000MW)、1つのサイトでGreen Investment GroupとTotalEnergies(同150MW)、1つのサイトでOffshore Wind Limited(同48万kW)が獲得された。

【参照ページ】
(原文)The UK Government greenlights six offshore wind projects totalling 8 GW
(日本語訳)英国、8GWの洋上風力発電プロジェクトを承認

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る