BlackRock、有機性廃棄物から再生可能エネルギーを生産するVanguard Renewablesを買収

7月20日、投資大手BlackRockのリアルアセット部門は、米国を拠点に食品と乳製品の廃棄物を再生可能エネルギーに変換するプロジェクトを開発するVanguard Renewablesを、サステナビリティに焦点を当てた不動産投資家Vision Ridge Partnersから買収した。

本買収により、Vanguard Renewablesの評価額は7億ドル(約1,000億円)となり、BlackRockは同社の事業拡大のためにさらに最大10億ドル(1,400億円)を投資する計画だという。

2014年に設立されたVanguard Renewablesは、Vanguard OrganicsとVanguard AGの事業ラインを通じて、生ごみや牛糞からの温室効果ガス排出(GHG)を緩和している。Vanguard Organicsの嫌気性共消化プロセスは、非食用の食品・飲料廃棄物や乳牛の糞尿を再生可能なガスと液体低炭素肥料に変換し、Vanguard AGは、糞尿を再生可能な天然ガスに変換する。

両社は、2026年までに全米で100基以上の嫌気性消化槽を稼働させ、再生可能な天然ガスを生産する計画など、Vanguard Renewablesの次の成長段階を推進するために提携すると表明している。

【参照ページ】
(原文)BlackRock Is Buying Renewable Natural Gas Producer for $700 Million
(日本語訳)ブラックロック、有機性廃棄物から再生可能エネルギーを生産するVanguard Renewablesを買収

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る