9月25日、IFRS財団は「ISSB基準の自主的適用に関するガイド」をニューヨーク・クライメートウィークで発表した。本ガイドは、企業がISSB基準を自主的に適用する際の支援を目的としており、投資家に対する進捗状況の報告方法についても助言を提供する。
世界中の投資家が、ISSB基準の自主的適用を企業に求めており、規制要件がない地域でも、投資に役立つグローバルな比較可能な情報の提供を期待している。ISSB基準は、企業が世界中の開示要件を満たすためのパスポートとなり、投資判断に必要なベースラインを提供する。
ISSB投資家諮問グループ(IIAG)のカリーネ・スミス・イヘナチョ議長は、企業が提供する情報が一貫性を持ち、時間を超えて比較可能であることが投資判断やリスク管理に重要だと述べ、ISSB基準のグローバルな採用を求めた。
また、ISSBのエマニュエル・ファバー議長は、各国の異なる基準により投資家が企業の比較を行うことが困難であると指摘し、ISSB基準が統一されたフレームワークとして機能することで、企業が費用対効果の高い形で投資家に報告できる道筋を示していると強調した。
【参照ページ】
(原文)IFRS Foundation publishes guide for companies as investors call for voluntary application of ISSB Standards
(日本語参考訳)投資家がISSB基準の自主適用を求める中、IFRS財団が企業向けガイドを発行