6月20日、Shell(シェル)、Accenture(アクセンチュア)、アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル(アメックスGBT)は、持続可能な航空燃料(SAF)の購入と拡大、出張による排出への対処を目的とした新しいソリューション「Avelia」を立ち上げると発表した。
航空機は、温室効果ガス(GHG)排出の重要な原因として注目されており、世界の排出量の2~3%を占め、多くの企業のスコープ3排出(企業が直接コントロールできない排出量)の大部分を占めている。
SAFは、航空業界の脱炭素化を支援する重要なツールのひとつと考えられている。SAFは一般的に、廃油や農業残渣などの持続可能な資源から製造され、従来の燃料と比較して最大80%の温室効果ガス排出量の削減が可能である見込み。しかし、SAFの供給はまだ非常に限られており、生産の規模を拡大するためには多額の投資が必要である。また、SAFは現在、従来のジェット燃料の2~8倍の価格となっている。
Aveliaは、ブロックチェーンを活用したブック&クレームモデルを採用しており、出張者が出発空港でSAFを入手できない場合でも、SAFの代金を支払い、環境メリットを請求できるようにする。本ソリューションは、シェルとアクセンチュアがEnergy Web Foundation(EWF)の支援を受けて開発したもので、アメックスGBTの出張管理サービスを利用して、世界19,000社の顧客のSAFに対するグローバルな需要を集約している。
【参照ページ】
(原文)Shell, Accenture and Amex GBT launch one of the world’s first blockchain powered digital book-and-claim solutions for scaling sustainable aviation fuel (SAF)
(日本語訳)Shell・Accenture・Amex GBT、持続可能な航空燃料の普及のため、ブロックチェーンを活用した世界初のデジタルソリューションを開始