4月28日、ルフトハンザ ドイツ航空は、乗客の予約手続きにCO2ニュートラルフライトのオプションを統合し、フライトによる排出の影響を相殺する一連のサービスを顧客に提供すると発表した。
今回の発表は、航空業界が温室効果ガス排出の重要な原因であることを受けたものである。航空業界による温室効果ガス排出量は世界の排出量の2~3%を占めており、対策を講じなければ、今後数十年間で劇的に上昇すると予想されている。今年3月、投資家向けネットワーク「クライメート・アクション100+」は、IEAの2050年ネット・ゼロシナリオに沿うために航空会社に期待する一連の事柄をまとめた。
今回の新たな取り組みでは、ルフトハンザのウェブサイトからフライトを予約した乗客に、航空券購入時に排出権オフセットを追加する、持続可能な航空燃料(SAF)の使用に資金援助をする、非営利団体myclimateが促進する気候保護プロジェクトに参加する、またはその両方を組み合わせるという3つの選択肢が提供されている。
ルフトハンザでは、これまでもフライトによる排出権の影響を補償する機会を提供してきたが、予約プロセスにこのようなオファーを組み込むことで、利用の拡大を目指す。
同社は今後数ヶ月のうちに、オーストリア航空、ブリュッセル航空、SWISSを含むルフトハンザ・グループ航空会社の予約ポータルに本サービスを展開することを目指しており、またモバイル端末での予約にも対応する予定である。同航空は、今後数年間で、持続可能な旅行のためのオファーを大幅に増やしていく予定だと述べている。
【参照ページ】
(原文)Lufthansa integrates option for carbon-neutral flying into booking
(日本語訳)ルフトハンザ、カーボンニュートラルなフライトのオプションを予約に統合