Enel、米国の再生可能エネルギー小売市場に参入

Enel、米国の再生可能エネルギー小売市場に参入

11月22日、Enel North Americaは、規制緩和市場において商業・産業(C&I)企業向けに再生可能エネルギーを提供する米国小売エネルギー事業の開始を発表した。同事業は今年テキサス州で開始され、2023年にはオハイオ州、イリノイ州、ペンシルバニア州など他の米国市場にも拡大する予定だ。

同社は、C&I企業がネット・ゼロやサステナビリティの目標を達成するために、金融や電力購入契約の代わりに、競争力のある価格の再生可能エネルギーをEnelから直接購入できるようになる、と述べている。

Enelの小売エネルギーサービスの開始は、電動モビリティ構想「エネルXウェイ」、もう一つのグリッド近代化子会社「グリッドスペルティス」に続く、今年4番目の事業拡大である。

Enelの事業拡大計画は、インフレ抑制法の下で「チャンスをつかんだ」と同社が述べた結果であり、他の規制変更の中でも、クリーンエネルギーと国内エネルギー生産を促進するものである。

Enelはまた、北米市場に50億ドル(約6,930億円)近くを投資する計画を発表し、2025年までに電力事業規模の再生可能エネルギーと蓄電池を新たに5GW開発し、2025年までに分散型エネルギー貯蔵155MW、需要反応37MW、充電ポート47万5000個を追加することを目指している。

【参照ページ】
(原文)Enel Launches Clean Energy Retail Business in Select US Markets, Marking its Fourth Business Expansion in 2022
(日本語訳)エネル社、米国の一部市場でクリーンエネルギー小売事業を開始 2022年に向けて4度目の事業拡大を実現

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る