Unilever、16歳未満の子どもへの食品・飲料マーケティングを停止

4月21日、世界的な消費者ブランド企業であるユニリーバは、子どもに対する責任あるマーケティングのための新しい世界原則に基づく一連のコミットメントの一環として、従来のメディアとソーシャルメディアの両方で16歳未満の子どもに対する食品・飲料のマーケティングを停止すると発表した。

Ben & Jerry’s や Magnum などのアイスクリームブランドを有するユニリーバは、今回の新たなコミットメントの前から、従来のメディアでは12歳以下、ソーシャルメディアチャンネルでは13歳以下の子どもに対して、食品や軽食の販売や広告を行なっていなかった。

新たな原則には、16歳未満を対象としたマーケティングやソーシャルメディア上のコミュニケーションを行わないことに加え、16歳未満の児童に関するデータを収集・保存しないこと、16歳未満のインフルエンサー、著名人、ソーシャルメディア上のスターを起用しないこと、16歳未満の児童に主にアピールしないことを約束することも含まれている。ユニリーバはまた、インフルエンサーに対する規定の明確な開示と、インフルエンサーのコンテンツに対する子どもの訴求を制限すること、そして、教育キャンペーンへの参加を除き、特に要求があった場合には、学校でのブランドや製品のプロモーションを引き続き控えることを約束した。

今回の新たな規則は、アイスクリームを含むユニリーバの食品およびリフレッシュメントのポートフォリオ全体に適用され、各ブランドが遵守すべき期限は2023年1月としている。

【参照ページ】 
(原文)Championing global commitments that ensure no food marketing to under 16s
(日本語訳)16歳未満の食品のマーケティングを確実に行わないグローバルな取り組みを推進

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-8

    欧州委員会、サステナビリティ報告関連法規(第三国ESRS)の制定を延期へ

    10月6日、欧州委員会は金融サービス分野における115の「重要ではない2次法(regulatory…
  2. SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    2025-10-7

    SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    サステナビリティ情報開示の質を高めることは、今や重要な経営課題である。単なる開示義務の遵守ではなく…
  3. 2025-10-7

    投資家が注目する「気候対応」クライメイトウィーク2025が示した新潮流

    9月21日から28日まで国連総会と並行して開催されたクライメイトウィークNYC 2025は過去最大…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る