4月25日、保険会社のMAPFREは、ネット・ゼロ保険アライアンス(NZIA)に加盟し、2050年までに保険・再保険の引受ポートフォリオでネット・ゼロを達成する誓約を含む、一連の気候変動に関するコミットメントを発表した。
NZIAは、2021年7月に世界最大の保険・再保険会社数社によって発足し、現在、世界の保険料総額の11%以上、運用資産額7兆ドル(約900兆円)以上を占めるグローバル企業21社が参加している。署名企業は、保険・再保険の引受ポートフォリオを、2050年までに温室効果ガス(GHG)がネット・ゼロになるように移行し、最大気温上昇を1.5℃とすること、5年ごとに科学的根拠に基づく中間目標を設定し、毎年進捗を独自に報告すること、などを約束している。NZIAの署名機関は、TCFD勧告や国連の持続可能な開発目標(SDGs)など、ネット・ゼロ移行に関連する企業の情報開示や政策の枠組みも支持している。
MAPFREによると、新たなコミットメントを達成するために、同社は、排出量に大きな影響を与えるための引受基準の設定、より関連性の高い顧客との脱炭素化のコミットメントの定義、およびカーボンフットプリント削減を促進する契約、商品、サービスの促進が求められるそうだ。
また、2050年のコミットメントに向けた道筋として、同社は2024年までに8カ国で二酸化炭素排出量を中和すること、2030年までにグループ全体の二酸化炭素排出量を50%削減することを目標するなど、一連の短中期目標も発表した。
【参照ページ】
(原文)MAPFRE joins Net-Zero alliance to eliminate emissions by 2050 and fight against climate change
(日本語訳)MAPFRE、2050年までに排出量を削減し、気候変動と戦うためにNet-Zeroアライアンスに参加