8月9日、投資運用会社Nuveenとその持続可能な商業用不動産融資ソリューション事業であるNuveen Green Capital(NGC)は、保険投資家が商業用不動産のエネルギー効率化とサステナビリティプロジェクトに融資できるようにすることを目的としたNuveen CPACE Lending Fundの立ち上げを発表した。
同ファンドは、大手保険会社6社からなる初期投資家グループから5億2500万ドル(約747億円)の出資を受けて発足する。
新ファンドの立ち上げは、Nuveenが2021年に買収したC-PACE(Commercial Property Assessed Clean Energy)ファイナンス会社であるGreenworksに続くものである。同社は昨年 Nuveen Green Capitalとしてリブランディングされ、クリーンエネルギーおよびエネルギー効率化融資市場への足がかりを築くことを目指している。C-PACEは、ビル所有者が再生可能エネルギーやエネルギー効率化などのクリーン・エネルギー・プロジェクトのために資金を借り入れ、固定資産税請求書への評価を通じて返済を行うことを可能にするプログラムで、メザニン債やエクイティに代わる、より手頃な資金調達手段を提供する。
新ファンドは、保険投資家独自の要件に合わせて設計されており、エネルギー効率を高めることで建物の環境負荷を低減するC-PACEプロジェクトの資金を集約し、保険会社に投資適格のクリーンエネルギー資産にアクセスする資本効率の高い機会を提供する。
【参照ページ】
(原文)Nuveen CPACE Lending Fund Offers Insurers Access to Capital Efficient Clean Energy Assets
(日本語参考訳)Nuveen、約747億円の持続可能な商業用不動産融資ファンドを立ち上げ